2024年2月20日
北海道大学大学院工学院のMohomed Shayanさんを講師としてお招きし、市民公開講座「私たちの未来を守る薬剤耐性との戦い」を開催しました。
(私Kodai Motohiraは主催者、通訳兼、ファシリテーターとして参加しました。)(共催:平成遠友夜学校)
皆さん、「薬剤耐性菌」って知っていますか?
Alexander Flemingがペニシリンを発見して以降、我々人類は多くの抗生物質、医薬品を開発してきました。
一方で、抗生物質が対象とする細菌もまた、目まぐるしく進化しています。
従来の薬が効きにくい、または効かないように進化を遂げてしまった病原体(細菌)を薬剤耐性菌と言います。
この薬剤耐性菌の発生に、私たちの生活が関係しているそうです。
例えば、病院で抗生物質が処方された際に、症状が緩和されたからといって、その服用を途中でやめる方もいるのではないでしょうか。
実は、その行為も薬剤耐性菌の発生に寄与しています。講義では、処方された薬は指示された期間、服用を続ける必要があると注意を促していました。
Mohomed Shayanさんは札幌で環境中の薬剤耐性菌の存在も調査しており、講義では薬剤耐性の仕組みから、研究のこと、出身のスリランカのことまで、色んな話をしてくれました。
Mohomed Shayanさんは日本語が堪能なわけではないため、一人で札幌にお住いの一般の方に研究の話をするのは難しいです。皆さまも、もし北海道大学の近くに住んでいても、なかなか留学生と研究の話をちゃんと話す機会がないのではないでしょうか。
私は機会が無ければ交わらなかったかもしれない両者の組み合わせによる新しい化学反応に興味を持って活動をしています。今回の講座は学術的にも分析していますので、次の機会にご報告いたします。
また北海道大学の留学生による市民公開講座も定期的に実施しています。
ホームページで告知しますので、ご興味のある方はお気軽にご参加ください。


薬剤耐性について詳しく知りたい方は政府広報オンラインの下記ページなどがおススメです。