2024年3月13日
北海道大学大学院工学院のBiswas Biplob Kantiさんを講師としてお招きし、市民公開講座「人間の快適さ 暑い、寒いの感じ方ってどう決まる?」を開催しました。
(私Kodai Motohiraは主催者、通訳兼、ファシリテーターとして参加しました。)
エルゴノミクス(人間工学)って聞いたことありますか?
聞きなれない方が多いかと思いますが、実は私たちの生活にすごく関わる研究分野です。
日本人間工学会(訪問日付2024年3月2日, https://www.ergonomics.jp/outline.html)によると
「働きやすい職場や生活しやすい環境を実現し、安全で使いやすい道具や機械をつくることに役立つ実践的な科学技術」
と説明されており、私たちは生活の中で気づかずにうちに人間工学の恩恵を受けています。
今回の講演者Biswasさんは人間工学を専門に研究しています。
そんなBiswasさんの講義では今、暑いと感じているか、寒いと感じているかを参加者が体感で評価し、それをモデルの予測と一致しているか検証する演習を行いました。
予測平均申告(PMV : Predicted Mean Vote)
予測平均申告は、「湿度」「風速」「気温」「熱放射」「代謝量」「着衣量」の情報をもとに、人の暑い・寒いの感じ方を予測するものだそうです。
講義では実際に会場の気温、湿度と参加者の着衣量から、このモデルを疑似的に使って、暑い・寒いの感じ方を予測してみました。
今回は計測できていないパラメータもあるため、モデルを完全に利用することは出来ませんでしたが、皆さんそれなりに満足のいく結果が得られているようでした。

